Eros act-5 17

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 ナイフが二の腕を掠めただけだし、別室で手当てをして終わり程度の軽症だと考えていたのに、あの場で応急処置を施した部下は、病院での処置を勧めてきた。
 確かに、巻かれた包帯からは未だに血が滲んでいるし、痛みも全く無いとは言い切れない。
 手当てを拒む理由も無い事だし、大人しく勧めに従い病院にへと向かった。
 診察の結果も自分で考えていたよりかは深い傷であったものの、ジェイと比べれば軽傷としか言いようがない程度で、治療さえ済んでしまえば予後を気にする必要もない。
 ホッとした表情を浮かべる部下が見守る中、慎重に傷の具合を確かめている医師からの手当てを受けた。




 病院へと往復する道すがら、事情説明も兼ねて付き添いに来た小林から彼等がやってきた時の話を聞いた。
 風俗部門を統括している小林は、活動時間のほとんどが深夜になる部下達に合わせて、あのマンションの一室を主な拠点として構え、遅い時間帯をメインに活動している事が多い。
 一稀をマンションへと連れ込んだ時にも説明しつつ、多分、小林は在室しているだろうと考えていた通り、彼はあのフロア内の一室で仕事をしていたらしい。
 あの界隈への出店計画は一時見合わせていても、既存店舗の管理などの仕事が多々ある小林は、相変わらず忙しい日々を送っている。
 今日もいつも通り、各々に顔を出してきた風俗店の店長やオーナー達の報告と打ち合わせをしている真っ最中に、あの三人を引き連れた深水が血相を変えて、小林の居室に飛び込んできた……と、少々意外な経緯を教えてくれた。


 俺と一稀を引き合わせる算段を整え、待ち合わせ場所を知っている慶が予想を立て、あの場から一番近い拠点を教えて三人を向かわせたんだろうと考えていたのに、それは少し違っていたらしい。
 慶は俺と一稀の合流地点を三人に伝えただけで、それを彼等から聞いた深水自身が、俺と一稀は「交差点から一番近い拠点であるマンションに向かった」と予想を立て、彼等を連れて飛び込んできた……と、戸惑い気味に状況を話してくれた。
 仕事的な繋がりは全く無いものの、深水と小林はお互いに顔を知っているし、其々がどの辺りを中心に活動してるのか程度は把握している。
 小林や俺が好んで使用する拠点を深水が知っているのは当然で、連絡が無くとも状況判断で居場所を特定してきても不思議な所など無いものの、あの三人を伴っていたと聞かされれば、また少し話が違ってきた。


 あの界隈への進出を目論んで調査を続け、正確な情報がほとんど掴めないとはいえ、それなりの主要人物を把握している小林ならともかく、深水は一切係わり合いを持っていない。
 それなのに、一刻を争う事態だったから細かな事情は小林も聞いていないものの、少なくとも「深水と彼等のやり取りを見た限りでは、とても初対面だとは思えない雰囲気だった」と言葉を選びつつ、部屋へ突入してくるまでの状況を語ってくれた。
 あの三人の誰なのか……もしくは複数なのは分からないものの、少なくとも深水と直接連絡を取り合える手段を持つ程にまで、親しい間柄のヤツが居る事には間違いない。
 その理由を考えると――――どう考えを巡らせてみても、一つの結論にしか行き当たらなかった。


 話し続ける小林だけでなく、彼の話を無言で聞いている付き添いの部下達は当然の事、俺自身さえも予想外の事実を前に、またしてもなす術もなく困惑してしまう。
 医師へ見てもらう事を勧めてきた部下達も、怪我の程度が心配であったのと同時に、少しでも時間を稼いで俺にへと事実を伝え、双方共に考える時間を与えようと目論んだのかもしれない。
 いつになく静かな車内でポツポツと会話を交わしながら、深水が待つマンションにへと戻ってきた。






*****






 あれから小一時間ほど経過した間に、騒動の起こった俺の自室は何事も無かったかの様に、破壊されたドアも含めて全て元通りに片付けられていた。
 此処に残っていた部下達の中には、騒動を起こした一稀達をすんなりと解放した事に、違和感と不満を感じた者も若干数いたらしい。
 勿論、そのうち彼等と今回の件について話をしたいとは思っているが、今はその時期ではないし、先に話を聞かなければならない男がいる。
 それは彼等も充分に分かっているものの、行き場のない憤りを発散させる場を無意識に探しているのかもしれない。
 仕事的な日頃の繋がりを問わず、部下達の評判も良く信頼されている深水が起こした不祥事が、皆も未だに信じられずにいるんだと思う。
 何処となく不満気な面持ちの部下達を何とか宥め、深水が待つ部屋のドアを開けた。




 事前に彼の様子を伝えてくれた部下の言葉通り、深水は一人きりでソファに腰を下ろし、無言で考え続けていたらしい。
 ドアの開く音と同時に立ち上がった深水の前を横切り、向かいのソファに腰を下ろすと、彼はその脇に跪いた。
 10数年を軽く超える長い付き合いになる彼の、こんな姿は初めて目にした気がする。
 床に膝をついて頭を下げ、無言で土下座をする深水の姿を、何とも表現し難い気持ちで見詰めた。


「ボス、本当に申し訳ございませんでした。全て私の言動が原因であり、私に非があります」
「それは話を聞いた後、俺が判断する……贔屓目かもしれないが、お前が一時の感情で動く奴だとは、今でも思えずにいる。理由を洗いざらい聞かせて貰おう」
「ありがとうございます。私がもっと早い時期にボスに事実を伝える決心がついていれば、今回の騒動は起こらなかった……全てが裏目に出てしまいました」
 本当はもっと辛辣な言葉を投げかけ、深水を激しく咎めるべきだと思う。
 それでも公私を交えて今まで過ごしてきた長い時間と、実直で義理堅い言動ばかりが頭を過っていき、どうしても一方的に責める気にはなれなかった。


 深水自身は言葉通り、真相を話す決心がついたらしい。
 ソファ脇に正座で座り込んだまま、しっかりと顔を上げている彼の顔を、真正面から見詰め返した。


「あの三人を連れてきたそうだな。小林から説明を受けたが、アイツは『初対面ではなさそうだ』と感じたらしい。彼等とは顔馴染みなのか?」
「そうです。ジェイの店は常連で週に何度かのペースで通っていました。単なる客としてで、名前も深水ではなく別の名で呼ばれています。慶の店に行った事はありませんが、街ですれ違った事は幾度かありますから、私が同性愛者なのは慶も知っていた筈です」
「そうか……だが、他の連中はともかく、俺や小林が同性愛者に関して偏見を持っていないのは、お前も理解していると思っていた。ジェイの店を問わずあの界隈に常連店があったとしても、それは私的な時間での話だ。そんな細かな部分まで咎めたり、出入りを禁止するつもりはない」
 わざわざ言葉に出して伝えなくとも、こんな当然の事くらい深水なら理解している筈だと、今でも激しい憤りを感じている。
 彼の関与に気付き始めた頃から持ち続けている疑問を、直接本人にぶつけた。


「それは充分に分かっています。もし、私がジェイと同じ類いの同性愛者なら、何も躊躇わずボスに告げていました。ただ……残念ながら、そう出来なかったんです」
「出来なかった……か。タイミングを逃したとでも言いたいのか?」
「いえ、違います――――私は俗に言う『オカマ』と呼ばれる類の男です。単純に男が男を愛してしまう同性愛者でなく、私は慶と同じく女性の気持ちを持っている男なんです」
 淡々と告白を続ける深水の姿を、かける言葉もなくジッと見詰める。
 私のそんな態度を予想していたのか、彼は微かに自嘲らしき笑みを浮かべた。


「私の外見的な印象がどういう物か自分でも理解しています。それなのに私の本来の姿は、この身体と正反対なんです。私が慶と同じような……せめて一稀みたいな華奢で可愛らしい外見であったら、彼等の様に迷う事なく公にしていたかもしれない。でも、それが無理なのは自分でも分かっている。ボスが私に何を求めていて、それにどう答えるべきかは分かっています。だから周囲にひた隠し絶対に悟られない様にと、常に警戒しながら生きてきました」
 動揺を感じ取られてはいけない、何か話しかけなければ……そう思っているのに、何も言葉は浮かんでこない。
 無言で聞き入っているだけの俺を前に、深水は一旦話を切り、少しだけ俯いて考え込んだ。




「ボスから出店の意向を聞いた時、止める気はありませんでした。今までの経緯や詳しい手段は存じておりませんが、場所を問わず警戒心の強い者が多い同性愛者を相手に、異性愛者である余所者が入り込むのは本当に難しい。かなりの高確率で拒絶されるだろう……と。仮に出店が上手く行ったとしても、さほど問題は無い。慶とも何度かすれ違ってましたが、深く詮索してくる事は無かった。訊ねられたら『知人がいる』とでも答えよう。いずれにしても、ほとぼりが冷めるまで静観していれば落ち着くだろうと考えていました」
「――――……そう思っていたのに、何故、こんな事件になってしまった? 俺や小林ならともかく、店長クラスの人間ならお前の存在すら知らない奴が多い。それなのに……」
「切欠は本当に些細な事なんです。ボス、慶の勧めでジェイの店へ行く事を決めた時、私に『別席からの護衛』を命じたのを覚えていらっしゃいますか?」
 背筋を伸ばした正座のまま、穏やかな表情で問いかけてきた深水の顔を、呆然と見つめるしかない。
 確かにそんな事を話した記憶はあるものの、一連の騒動ですっかり頭から抜け落ちている。
 俺自身がいつも通り、深水に護衛を頼む言葉をかけた筈なのに、もう完全に記憶の片隅にへと追いやっていた。


「ボスが慶に勧められた通り、あの街に行くのは良い事だと思います。ジェイの店は良い店だし、小林の今後の仕事的にも役に立つでしょう……ただ、私が同行するのだけは避けたかったんです。ジェイも私の顔には見覚えがあるだろうから、暗黙の了解で無視してくれる。逆に別席だからまずい、ボーイ達がいつもの調子で話しかけてくる可能性がある
――――そう考え始めると、もう居ても立ってもいられなくなったんです」
「……それは慶がフォローしてくれるんじゃないのか? お前が周囲に隠している事くらい、アイツなら一目で気付くだろう」
「今、冷静な気持ち考えれば、そうするのが最適な選択だったと思います。ボスに同行する前に慶と連絡を取り合い、根回しをして貰えば済む話だった。でも、あの話が持ち上がった時は本当に動揺して狼狽えるばかりで、こんな簡単な事すら思い付きませんでした。本当の私の姿を知られてボスを失望させたくない。とりあえず、今、ジェイと顔を合わせるのだけは避けたい……それだけしか頭に浮かんでこなかったんです」
 何気なくかけた不用意な一言が、冷静沈着な彼をこんなにも追い詰めていた。
 それに全く気付かなかったばかりか、そんな事を深水に告げた事さえ、俺は完全に忘れていた。




 確かにあの場面を思い返せば、いつになく深水が慌てていた様な記憶はある。
 滅多にない深水の態度を訝しく思うべきなのに、それなのに俺は「風俗街へ連れて行かれるのが嫌なんだろう」と勝手に結論付けて、彼の本心を考えようともしなかった。


「――――ジェイの店へ行くのを阻止したくて、マフィア連中に頼んで彼を襲わせたのか?」
「結果的に彼が傷を負ってしまいましたが、私が狙ったのは一稀の方です。もう随分と前、一稀がちょっとした揉め事で怪我をして入院した事がありました。その時、ジェイは彼が退院するまで付きっきりで看病し、店には一切顔を出さなかった。少しでも時間稼ぎになればと……」
「なるほど……それで一稀を狙ったのか」
「ジェイがスラム仕込みの格闘事に慣れてるのは知ってますし、現在の社会的な立場を考えてもリスクが大き過ぎる。彼の動きを止めるだけなら、誰が考えても一稀を狙うのは当然でしょう。でも、一稀に大怪我を負わせるつもりはなかった。完治するまでの間、二人が姿を隠すのは分かってましたから……まさかジェイが自分の身を投げ出してまで一稀を庇うとは。私は本当に浅はかでした」
 報道されるジェイの容態を見る度に、深水も予想外の展開に心を痛め、自責の念に囚われていたのかもしれない。
 しばらくの間、視線を伏せて考えていた彼は、また真っ直ぐ顔を上げた。


「女性の気持ちを持つ同性愛者である事に、私自身が迷っていた部分も大きいんだと思っています。だから、ボスの期待に応える『深水』として過ごしていくのも、また心地良い時間として捉えていました。これは本当の自分とは違う……などと、甘えた寝言を言うつもりはありません。ボスの希望通りの深水を表向きの姿とし、個人的な姿は限られた同志達の前だけで曝け出して、それで楽しい時間を過ごせれば良いと……本当にそう願っていました。ボスに仕えるこの時間を失いたくなかったんです」
 共に過ごした長い時間が壊れてしまう事を、お互いに胸の奥で恐れていたのかもしれない。
 自身の秘密が暴かれない様にと焦ってしまった深水と、彼の関与を薄々と感じ取りつつ、こんな事態になるまで問い質せずにいた俺とは、きっと同じ事を気に病んでいた。




 事実を告げられて思い起こせば、深水と慶が共通の雰囲気を持っているのも理解出来る。
 外見は全く違う二人なのに、彼等から感じる心地好さは同じである意味も、今まで深く考えようともしていなかった。
 男の身体なのに女の気持ちを持って産まれ、色々な違和感を感じながら足掻いていた若かりし頃の慶と同じく、深水も大きく男らしい身体を持ってしまった自分自身に戸惑い、それをひたすらに隠しながら生きていたんだろう。
 女装が似合う艶やかな外見を持つ慶でさえ、男の身体を持つ自分の姿を気に病み、色々な悩み事を口にしていた位だから、それと正反対の容姿を持つ深水の葛藤がどうだったか……俺の想像などでは到底追い付けそうもない。
 慶が繰り返し呟いていた「何も分かっていない」という言葉の意味が、ようやく本当に理解出来た気がする。
 彼等の街に進出し出店して食い込み、規模を広げていく以前に、俺は初めから敗北をきし、戦いの場にすら立てていなかった。






「――――……こうなってしまった事情は理解した。だが、お前を何も咎める事なく、今まで通りの処遇を与える事は出来ない」
 理由が如何なる物であるにせよ、個人的な事情で阿公の元にいるマフィア達を動かし、騒動を起こした彼を不問に処す訳にはいかない。
 床に正座したままの深水に告げると、彼は静かに頷いた。


「ボスの期待を裏切り、今更何かの理由をつけて保身など到底考えられません。どのような処罰でも受ける覚悟は出来ています。最善の行動を起こせなかった、私の不徳の致すところです」
「被害を被ったのはジェイやお前の仲間達、台湾の連中だけではない。上手く進んではいなかったが、出店の根回しに奔走していた小林にも多大な迷惑をかけた」
「小林には本当に申し訳なく思っています。本来なら界隈に詳しい私が間を取り持ち、彼を手助けして当然の立場だったのですが……」
「それが分かっているのなら、この先、それを実行すれば良いだろう。出店予定になっている売り専クラブの店長が決まっていない。深水、お前が店長になれ」


 穏やかな表情で処罰の言葉を待っていた深水が、俺を見上げたまま息を飲んだ。
 大きく目を瞠ったまま、無言で俺を見詰めている彼の姿を、真正面から見詰め返した。
「事実上の降格だ。お前だけが唯一、俺の指示なく行動を許可していたがそれも終わりだ。今後は小林の指示を仰ぎ、彼の部下として動いて貰う。それから、俺は一切の説明はしない。自分自身で騒動を起こした理由と今後の立場について、皆が納得するまで自分の口で説明してやれ。街の連中にもお前が自ら詫びを入れて廻り、小林をサポートして絶対に出店を成功させろ」


 誰よりも冷静で思慮深い深水が、何故、こんなにも軽率な重大事件を起こしてしまったのか……その理由を聞かされれば、少しばかりの謹慎を与えた後に復帰させても、文句を言う奴はいないだろう。
 只、そうして戻った深水が居心地良く過ごしていけるかどうかを考えると、それは最善の解決策ではない様に思えた。
 一時は深水にとって辛い時間を過ごす事になる。でもそれは、腹心である彼を失ってしまう俺にとっても、彼同様に苦渋に満ちた選択だった。
 本当の意味での原因は俺にあると、自分でも分かっている。
 だから俺も暫くの間、深水と出会ってから初めての片腕をもがれた覚束ない状態で、雌伏の時を過ごしていく事を決めた。




「――――……ありがとうございます。二度とご期待に背かぬよう、尽力させていただく所存です」
 また深々と土下座をした深水が、静かな声で応えてくれた。
 ソファから立ち上がって、その前を通り抜け、自室にへと戻っていく。
 ドアを開けようとノブに手をかけた所で、ふと、大切な事を言い忘れているのに気付いた。


「深水、俺はお前が何者であっても失望などしていない。お前に向けている信頼も、今までと何ら変わりは無い。ただ、今回の件は本当に心外だとは思っている。俺の気持ちを軽く見られた気分だ」
 プライベートな時間に二人で食事に行った時、よく話す口調で話しかける。  どうしても本人に言いたかった、子供染みた不満を直接ぶつけた。
 深水を振り返りもせずに告げてみたのに、何故だか彼が少しだけ口元を緩め、自嘲した様子が手に取るように分かってしまった。
「本当に申し訳ございませんでした。もう何一つ、ボスに隠し事はありません。これが全てです」
「それなら良い。次からお前と会う時は、あの街中になるだろう。その時の姿を見て、今後、お前に何を期待していくかを考える」


 もし、深水から突然『女性の気持ちを持ったゲイだ』と事実を告げられたとして、平然と受け入れられる自信は無い。
 きっと驚いたり戸惑ったりするだろうし、俺が完全に理解出来るまでは、彼が不快に思う事さえ色々と問いかけてしまうかもしれない。
 それでも最終的には彼の姿を受け止め、彼が望む処遇に変えていたと今でも思う。
 それがどんな道になっていたか今更知る由もないけど、お互いがもっと快適に過ごせるよう、色々な意見を出しあっていたに違いなかった。




 真実を隠し通していた深水に苛立ちを覚えるのと同時に、何も気付かなかった自分自身に腹が立ってしょうがない。
 狂ってしまった歯車は、これで元通りに戻るだろう――――そう言い切ってしまう自信は無い。ただ、彼との繋がりをこのまま終わらせてしまうのだけは、どうしても避けたかった。
 深水が予想外の処罰をどう受け止めているのか、今の彼を見ていても感じ取る事は出来そうにない。
 この選択が最善である事を願いながら、正座で見送ってくれる彼を残したまま、一人静かに自室にへと戻っていった。






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2011/05/26  yuuki yasuhara  All rights reserved.