Eros act-5 11

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 ジェイが何者かに刺されて入院してから、そろそろ一ヶ月近くが過ぎようとしている。
 手術が終わって数日後の、何とか意識が戻ってきた直後の状態とは比べ物にならない位に、ジェイもすっかり普通の体調に戻ってきた。
 事件の方も今日か明日辺りには本質的な部分で解決しそうな雰囲気だし、少しずつ起きている時間を長くして日常生活に身体を慣れさせ、来週末にでも退院の予定にしようと、巡回に来てくれた院長先生も話していた。
 俺が何もしなくても大丈夫なのは分かっているけど、彼の退院が本当になる前に、自分でも確認しておきたい事が沢山ある。
 ジェイもそれが分かっているのか、慶の所に行って確認するのを彼の方から勧めてくれた。




 以前と変わらない普通の顔色でベッドに起き上がり、本を片手にのんびりと寛いでいるジェイと話をしつつ、慶の店に行く準備をしている最中、病院の外に出るのは本当に久しぶりだなぁと、ふと気が付いた。
 俺が入院した時と同じく、必要な物はティコやお父さん達が家から持ってきてくれるし、普段から店の手伝いにでも行かない限り、俺が外出しなければいけない用事は基本的にほとんどない。
 それ以前に、俺自身が狙われている可能性の方が大きかったから、皆から「絶対に病院の外には出るな」と、こっちが戸惑うくらいに厳しい口調で止められていた。


 学校への登校が週に1回程度あるけど、ジェイのお父さんが事情を連絡してくれたそうで、高校の先生達がお見舞いも兼ねて病院まで来て、ついでに勉強も見てくれた。
 入学する時にジェイの事を話すかどうか迷ったけど、こういう事態になってみると隠さずに伝えておいて本当に正解だったと思う。
 さすがにジェイが意識を取り戻すまでは勉強どころじゃなかったけど、彼の容態が落ち着いてからは、ジェイの暇潰しも兼ねて少しずつ勉強を再開していた。
 ジェイに見守られつつ先生に勉強を見て貰うのは、何だか父兄参観日みたいで緊張するけど、意外と集中して勉強出来て自分でも驚いている。
 彼のお見舞いに来た先生達が、ついでにちょっとずつ病室で勉強を見てくれた時間を合わせて、それで授業に出席した事にしてくれるらしい。
 また学校に行けるようになったら改めてお礼を言わなきゃと、そんな事を思いながら外出の準備を整え、迎えに来たティコに連れられ店にへと向かっていった。






*****





「一稀、此処にあるファイルがそうなんだけど……結構あるよな。全部持っていくのも大変だし、ちょっと中を確認してからの方が良いかも」
 久しぶりに顔を出した事務所の中、大きな書棚ほぼ一段分に並んでいるファイルを指差しつつ、少々顔をしかめて教えてくれたティコの隣に並びながら、ちょっと言葉に詰まってしまった。
「え、前より増えた? こんなに沢山あったかなぁ。もっと少なかった気がするんだけど」
「一稀が手伝ってくれてたのって、俺がボーイやってた頃だからさ。あの頃はファイルし始めたばかりだったし、あれから何年も経ってるだろ。皆、真面目にファイルしてくれるから結構集まったよな」
「だよな……どの辺りを持って行けば良いかな? 全然見当も付かないんだけど」
 麻紀が店まで迎えに来てくれると言ってたし、それぞれ2、3冊程度を持てば充分だろうと思っていたのに、それどころか二人じゃ到底運びきれるとは思えない分量に、真剣に困ってしまった。
 思ってた数の倍以上はあるファイルを前に途方に暮れていると、ティコも真顔になって考えてくれた。


「そうだなぁ。少なくとも最近のは要らないんじゃないかな。藤原がコッチに進出を考えだした話が出てからは来てないだろうからさ。ちょうど俺や拓実達がボーイだった頃ので良いかも。一稀が表に出て手伝ってたのも、その頃が多いだろ? 何となく見覚えがある奴だったんなら、その時期に見かけていた可能性が高いんじゃないかなぁ」
「あ、そうかも。最初の頃に集めてた分を抜き出してみようかな。ティコが副店長になってからは裏方の手伝いばっかりだもんな。もう結構前になるんだな……」
 ティコ達がファイルするのを手伝ってたのも、ほんのちょっと前だった気がするけど、確かに言われてみれば随分と前の事なんだなぁと驚いてしまう。
 当時の事を懐かしく思い返しながら、いつの間にか増えてしまっているファイルの中、何となく見覚えのある古い方に手を伸ばした。




 俺が副店長でお店を手伝い始める少し前辺り、既にこの店でボーイとして働いていた拓実が、客から貰った名刺や一緒に騒いでいる時に撮った写真を保管しておこうと、順番にファイル保存し始めたのが始まりだと、随分前にティコから教えて貰った。
 売り専に入る前にバイトをしていたファーストフードの接客とは雰囲気なども全然違っていて、その辺りでかなり困った拓実がこの方法を思いついたらしい。
 基本的にああいう店では客の顔を覚える必要が無いけど、売り専クラブのボーイの場合はその真逆で、チラリと目にしただけでも顔を覚えておいた方が役に立つ。
 予想以上に深い付き合いになる常連客が多いし、次に指名して貰えた時に顔や名前忘れてたら大変だから……と、細かい所まで気を廻す拓実らしい発想だけど、他のボーイ達もそれは同じ事だから皆にも好評で真似し始めて、いつの間にかこれが普通になっていた。


 初めて接客する時にボーイの皆は名刺を渡す事になっているけど、その時に客もお返しで名刺をくれたり、何かの拍子で連絡先を貰ったりする場合がある。
 そうやって貰った名刺の隅に特徴を書き、イラストの得意なヤツは似顔絵も付け足したり、一緒に撮った写真を挟んでたりとバラエティに富んでいて、ぼんやり眺めているだけでも意外と面白くて飽きがこない。
 それを暇な時や休憩時間に見直したりして、頻繁に来ない客でも出来る限り顔や名前を忘れない様に、ボーイ達が皆で確認するのに使う様になっていった。
 個人的に分類はしてなくて其々に入手した物をある程度の日付毎に順番に並べているから、その場で直接的には接客していなくても見ただけで分かりやすくて、新人が入った時にも常連客の事を色々と教えるのに重宝している。
 俺は接客をする訳じゃないから、皆の手伝いでファイリングをする位で頻繁に使う物じゃないし、ティコがボーイを引退して副店長になってからは、ほとんど中を見る機会もない。
 そう考えてみると、ティコや拓実達がボーイやってた頃から、店に遊びに来ていた深水を見かけていた可能性が高い気がする。
 他のファイルは見覚えの無い顔が多いし、とりあえず古いのだけ持って行けば大丈夫だなと思いながら、何となく懐かしい顔が沢山写っているファイルを数冊取り出し、バッグの中に詰め込んでいった。






*****





 店長の中川は兄と連れだって警備会社の方に向かっていて留守だから、今日は副店長のティコが一人で店をまとめなければならない。
 代理を任せられるボーイ達が出勤してくる時間までは店から離れられないティコの代わりに、今度は麻紀が迎えに来てくれて一緒に慶の店にへと向かった。
 まだ夕方前の早い時間だから、慶の所もゆったりした雰囲気で客の数も多くはない。
 カウンターの奥側を空けておいてくれた慶に促され、入り口から一番離れた隅の方に腰を下ろした。


「へぇ……ティコから話には聞いていたけど、本当に丁寧にまとめてあるんだね。皆、仕事熱心で凄いなぁ。ジェイの店が賑わってる理由が分かるかも」
 バッグから取り出したファイルを見て、カウンターの中から身を乗り出して眺めていた慶が少々驚いた様子で声をあげた。
「うん、俺もビックリしたトコ。最近はファイルするの手伝ってなかったから知らなかったけど、もっと沢山増えててさ。とりあえず、俺がティコや拓実を手伝ってた頃のだけ持ってきた。拓実が最初に始めたらしいけど、今でも凄く役に立ってるみたい。顔を覚えるのが苦手な奴でも、これで何度も見直してたら自然に覚えるしさ」
「確かにね。プライベートな付き合いなのに名刺を残していくのは、お店や接客してくれたボーイを気に入ったからまた来るよって意味だもんね。また来た時にちゃんと覚えてくれてたら、ホントに嬉しいに決まってる」
「それもあるし、ティコは新人教育の時にも使ってるみたい。言葉だけで教えるよりも写真とか見ながら『この人は常連さんだ』とか教えた方が、初めての子でも覚えやすいんだってさ」
「なるほど、それは良い手段だね。今日は皆も色々と持ってきてくれたし僕の所も集めておこうかな。深水は此処には一度も来店してないから、やっぱりどれにも写ってなくて今回の役には立たなかったんだけど。でも、見てるだけでも懐かしくて楽しいもんね」
 そう言いながらカウンターの中から手を伸ばしてきた慶が、ファイルを一つ取り上げて中の写真を確認し始めた。
 隣に座っている麻紀も別のファイルをパラパラと確認し始めてしまったから、何となく話しかけるのも悪い気がする。
 二人が見終わるまでは話しかけない方が良いよなぁ……と思いつつ、後ろを振り返って店内をグルリと見渡した。




 慶が呟いていた通り、慶の店で働いている皆も、どうやら其々に客から貰った名刺や写真を持参して出勤してきたらしく、テーブル席の方に皆で集まり、まだ数える程しかいない客も一緒になって楽しそうに騒いでいる。
 深水が写っている写真は無かったみたいだけど、慶の店も付き合いの長い常連さんが沢山いるから、色々と眺めているうちに懐かしくなってきたんだと思う。
 何となくぼんやりと視線を向けていると、それに気付いたのか、莉緒がテーブル席での騒ぎから離れてカウンターの方にやってきてくれた。
 俺よりも年下だし慶の店でも一番新しい従業員の莉緒だけど、とっても気が利いて優しい性格をしているし、慶よりも女の子みたいで話をしてて面白いから、いつの間にか俺とも仲良くなっている。
 今日は話をしに来たからか、いつものお酒じゃなく珈琲を作ってくれた莉緒に「ありがとう」とお礼を告げたのと同時に、ファイルを捲っていた慶が「あ……」と小さな声を上げた。


「どうした、慶。深水を見付けたのか?」
「うん、かなり小さくて分かり辛いんだけど……多分、間違いないと思うな。この人が深水だよ」
 眺めていたファイルから顔を上げて問いかけた麻紀に、ファイルを差し出しつつ慶が答えた。
 俺でも名前を知ってる常連の名刺と同じページにファイルしてある、大勢が写っている写真の片隅を指差している慶を前に、三人で覗き込んだ。


「……ちょっと小さいなぁ。何となく雰囲気は似てる気がするけど、俺が見た時は暗い中で正面からだったから。これは横顔だし……」
「あ、正面からなんだ? じゃあ、ちょっと判断し難いかもね。年齢的にはこんな感じ?」
「それは合ってると思う。皆よりも全然年上でスーツ着てた。だから30歳過ぎのリーマンかなって思ったんだけど。この写真はスーツじゃないから違って見えるのかな。身体は結構大きな人だった」
「間違い無さそうだけど、まだ断言は出来そうにないね。でも、やっぱりジェイのお店には出入りしてたみたいだし、他の写真ももう少し探してみようか」
 しっかりと見えてた訳じゃないから、かなり似た雰囲気の写真が見つからない限り、俺の方も断言しにくい。
 慶と二人で首を傾げつつ話していると、隣から無言で覗き込んでいた麻紀が、急に手を伸ばしてきてファイルを自分の方に引き寄せた。


「――――え……? こいつ、ジャスミンじゃないかな?」
 唐突に大きな声を上げた麻紀の様子に、のんびりと珈琲を飲んでいたのを思わず止めた。


「……ジャスミン、って? そんな名前の人がいるんだ」
 ちょっと面食らったらしく、恐る恐る問いかけた慶に向かって、視線を上げた麻紀が頷いて返した。
「本名は知らないし、自称かどうかも分からないけど。皆が『ジャスミン』と呼んでるヤツがいる。そういえば、確かにジェイの事件前後から姿を見せてない。此処には来てなかったのか?」
「あ、うん。多分……そういう名前は聞き覚えが無いな」
「それなら間違い無さそうだ。ジャスミンなら、コッチにもう少し大きく写り込んでいるのがあったと思う。その写真より正面寄りだし、一稀でも分かるかもしれない」
 そう言いながらファイルを慶に返した麻紀が、先程まで自分が眺めていたページを捲り始めた。
 麻紀が「皆が……」と言ってる位だから常連なんだろうけど、名前だけじゃ全然思い浮かんでこない。
 もっとも、俺の場合は一人で売りやってただけで接客云々なんて考えもしなかったし、実際に買ってくれてた人を覚えてる程度で、軽く話をしただけなら思い出せない可能性の方が高い。
 聞いたばかりの名前を呟きつつ、色々な人の顔を思い浮かべて考えていると、麻紀が不意に手を止めた。


「あった。やっぱりこの写真の方が写りが良いな。一稀、ジェイが襲われた現場にいたのはコイツじゃなかったか?」
 そう言いながらファイルを差し出してきた麻紀の手元をジッと見詰めた。
「あ……この人だと思う。暗くて顔とかはよく分からなかったけど、多分、間違いない。確かに見覚えあるし。ジャスミンって人なんだ……」
「そうだな。かなり以前から街に来てる奴だけど、慶の話してくれた深水の特徴とは結び付かなかった。年齢や体格は一致してるけど、性格や雰囲気がなぁ……むしろ正反対だな。誰も思い当たらなくて当然だろう」
 慶が見せてくれた写真よりも少しだけ大きく写ってる男の姿を眺めながら、麻紀がボソリと呟いた。
 写真を前に改めて考えてみると、俺も確かにこの姿に見覚えがある。
 あの時はスーツ姿で印象が少々違っていたから、俺もこの男だと気づけなかったのかもしれない。
 そんなに話をした記憶は無いし、俺を買ったりした事もないヤツだけど、店の表に出て手伝いをしていた頃、何度か彼が座っているテーブルにも料理を運んだ事があったのを、ふと急に思い出した。


「正反対か……僕だって意外かも。そんな『ジャスミン』なんて可愛い名前で呼ばれてるとか、全然想像出来ないんだけどなぁ。でも、この写真に写ってる人も深水に間違いないし……やっぱり、ジャスミンが深水なんだろうな」
 慶の方から考えると、逆に麻紀が教えた印象の方がかなり意外に思えてしまうらしい。
 写真の姿を見詰めながら少々驚いた口調で話している慶の隣から、莉緒も興味津々な表情で覗き込んできた。
「あ、ママ。この人なら莉緒も見た事あるよ。お店の中では会ってないけど、此処に来る途中、お外で何度かすれ違ったの」
「ホント? 莉緒ちゃんが覚えてる位だから、やっぱり街にも頻繁に来てたのかな。莉緒ちゃんは他のクラブで遊んだりしないもんね」
「うん。お店で仕事する他は、皆と時々ご飯を食べに行く位かなぁ。莉緒一人じゃ行かないから」
 莉緒はまだ10代で本当に寂しがり屋な性格だし、一人でウロウロするのが苦手なのは分かってるから、その莉緒でも「見かけた事がある」と聞いて驚いてしまう。
 俺があんまり気にしてなかっただけで、結構顔を合わせてるから無意識に見覚えがあったのかなぁ……と考えていると、他のファイルも軽くチェックしていた麻紀がパタンと音を立てて閉じた。


「ジャスミンなら、ウチが開店当初からの常連だ。翔が移動してきてからは一緒に飲んでるのも見かけた事があるし、ジェイの所でもそうだろう。とても陽気で話好きな奴で、いつも翔と馬鹿騒ぎをしているな。俺もよく知っているし全然嫌いなヤツじゃない」
「そうなんだ……本当に想像出来ないな。僕が知ってる深水は無口な人だし、何が起こっても顔色一つ変えないタイプなんだけどなぁ。そう思い込んで皆に説明してたから、余計に混乱させちゃったのかも……」
「仕方ないだろう。俺達みたいに生活の全てがこの街に在る訳じゃない。彼の仕事上の立場を考えても、そういう雰囲気なのが当然だろう。やっぱり名刺は無さそうだけど、結構色んな写真に写り込んでる。慶の店には来辛かっただけで、この界隈の常連なのは確かだ」
「じゃあ、博人は一目で分かるだろうな。今頃、中川店長も警備会社で映像を見て驚いてるかもね」
 テーブル席で話をしていた皆もジャスミンの名前が聞こえた様で、此方に向かって問いかけてきた。
 後ろを振り返って皆にも説明してあげている麻紀の声を聞きながら、ジッと前を向いたまま珈琲を一口飲んだ。




 ジェイが襲われた時、現場近くにいた不審な男は、どうやら深水ってヤツで間違いはないらしい。
 もしかしたら違うんじゃないか……と疑ってたけど確実だとしたら、やっぱり黒幕は藤原だとしか思えなかった。
 ジェイや麻紀達は何故だか「深水が独断で起こした事件だ」と言ってるけど、この街で遊んでるヤツなら余計に、俺やジェイを襲う理由がどうしても理解出来ない。
 いずれにしても「ジェイが刺されて大怪我を負った」のは紛れも無い事実なんだから、それを「関係ない」で済ませてしまうなんて絶対に許せなかった。


「一稀、どうしたの? 急に黙り込んじゃって。考え事でもしてたのかな?」
 深水の件が片付いてスッキリしたのか、いつも以上に穏やかな表情を浮かべた慶が、優しい口調で問いかけてきた。
「うん、ちょっと……あのさ、慶。藤原って人とは直ぐに連絡取れるの?」
「そうだね。時間の指定は向こう任せになるけど、普通に電話したりは直ぐに出来るよ」
「分かった……じゃあさ、藤原って人を呼び出して欲しいんだ。俺、自分でちょっと聞きたい事があるから」
 和やかな笑顔の慶にそう頼んでみると、ちょっとビックリした表情に変わった。




 驚かれるのも無理は無いけど、どうしても自分自身で確かめておきたい事や、藤原に言いたい事が沢山あり過ぎて抑え切れそうにない。
 皆の中ではこれで解決かもしれないけど、大好きなジェイを傷付けられて黙っておくなんて、そんな事が出来るはずがないし、そんな気持ちを思い返しただけで、胸の奥がざわざわして気持ち悪くてしょうがなかった。
 だから自分で藤原の顔を見て、それからどうするか考えた方が良さそうな気がする。
 少々戸惑った様子で麻紀と顔を見合わせている慶を見詰めながら、とりあえず今は落ち着かなきゃ……と自分に向かって必死になって言い聞かせていた。






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